Antique Furniture Dictionary

ウォッシュスタンドとは

What is a Wash Stand?

ウォッシュスタンド

ウォッシュスタンドは、水道設備が普及する以前の英国家庭で洗面・身支度のために使われた家具です。天板に陶器のボウルを置き、水差しの水を注いで手洗いや洗顔を行いました。天板下には石鹸・タオルなどを収納する引き出しや棚が備わっています。
水道が各家庭に普及した20世紀以降は本来の用途では使われなくなりましたが、現代では観葉植物を置く台・ディスプレイテーブル・バスルームの洗面台として再利用されるなど、多様な使い方で人気を集めています。

HISTORY

歴史

ウォッシュスタンドは18世紀後半のジョージアン時代に英国で確立されました。当時は寝室に水道が引かれておらず、朝の洗顔は寝室に置かれたウォッシュスタンドで行うのが一般的でした。
ヴィクトリア時代(19世紀)に入ると中産階級にも広く普及し、大理石天板やタイルバックなど様々な装飾スタイルが流行しました。特に美しい陶器のボウル・水差し・石鹸入れ等のウォッシュセットとのコーディネートが楽しまれ、寝室の重要なインテリアアイテムとなりました。19世紀末から20世紀初頭にかけて英国の住宅に水道が普及すると、ウォッシュスタンドはその役割を終えました。

ウォッシュスタンドの歴史

TYPES

タイプ

天板が大理石のタイプ

天板が大理石のタイプ

水まわりでご使用いただくのは水はけが良く耐水性のある大理石がおすすめです。

天板が木製のタイプ

天板が木製のタイプ

水回りのご使用は家具の傷みの原因になりますのでご遠慮いただいておりますが、通常のキャビネットとして幅広くご使用いただけます。

スチール製のタイプ

スチール製のタイプ

実際に水を入れてお使いいただけます。シンプルなデザインですので場所をとらず、またモダンなインテリアにも合わせやすいウォッシュスタンドです。

木製にシンクが付いているタイプ

木製にシンクが付いているタイプ

木製の土台の上にシンクがついているタイプです。土台にはツイストレッグや猫脚のデザインなど。

FUNCTION

機能・使い方

現代でのウォッシュスタンドの使い方は多様です。天板にシンクを埋め込んでバスルームの洗面台として活用する方法が人気で、アンティークの風合いを持つ洗面台として注目を集めています。
また植物台・ディスプレイテーブル・サイドテーブルとしても使えます。引き出しや棚には小物を収納でき、実用性と装飾性を兼ね備えています。コンパクトなサイズのものが多く、場所を選ばずに置けるのも魅力です。

HOW TO CHOOSE

選び方

【用途で選ぶ】
洗面台として使用:天板が大理石や水に強いタイプを選ぶ。配管工事が必要な場合があります
植物台・ディスプレイとして:標準的な木製タイプで十分です
バスルームインテリアとして:タイルバックタイプで英国ヴィクトリアンの雰囲気を演出

【サイズで選ぶ】
幅は一般的に60〜90cm。設置場所に合わせて選びましょう。
奥行きは40〜50cm程度が標準的です。

【素材・デザインで選ぶ】
大理石天板:高級感があり水に強い。バスルームに最適
木製天板:温かみのある素材感。観葉植物台やディスプレイに向く
タイルバック:ヴィクトリアンスタイルの雰囲気を存分に楽しめる

REPAIR POINTS

ウォッシュスタンドの修理ポイント

構造面のこだわり

構造面のこだわり

ウォッシュスタンドは、直接家具そのものを使用する機会の多い家具です。また飲食店での利用も多いためさらに強度が求められます。そのために、構造面・装飾面・機能面と全てを損なわないような丁寧な修理を施しています。

抽斗(ひきだし)のこだわり

抽斗(ひきだし)のこだわり

すべりを良くするのはもちろん、側板の摩耗した部分に新しい木材をつけ足します。底板の割れ・汚れ・反りなども検品したうえで必要に応じて交換しています。また、オリジナルのストッパーが劣化している場合は全て新しく作り変えております。

塗装のこだわり

塗装のこだわり

ウォッシュスタンドは下部の隙間に入り込んだ綿埃が多いため、クリーニングを徹底してから塗装を行います。アンティークらしい個性的な塗装がされていることが多いため、個性を出しつつ上品に仕上げます。本場英国と同じ仕上げにするため、マイランズ社のナイトロステインを使用しています。

修理・メンテナンス

日常のお手入れからワックスがけ、シミ・傷の対処法など、アンティーク家具を長くお使いいただくためのガイドをご用意しています。

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