Antique Furniture Dictionary

デスクとは

What is an Antique Desk?

デスク

アンティークデスクは、書き物・事務作業・学習などのために作られた英国伝統の机です。ビューローが折りたたみ式の書き物面を持つのに対し、デスクは常に開放された天板を持ちます。
英国では18〜19世紀に家庭の書斎や事務所で使われるデスクが多く作られ、用途や使用者(紳士・婦人・事務員)に応じてさまざまなタイプが生まれました。現代でもアンティークデスクはホームオフィスや書斎の主役として人気を集めています。

HISTORY

歴史

英国における専用デスクの歴史は17世紀にさかのぼります。当初は主に商人や聖職者が使う実用的な事務机でしたが、18世紀ジョージアン時代になると格式高いペデスタルデスクやライティングテーブルが上流階級の書斎に登場しました。
ヴィクトリア時代(19世紀)には産業革命による商業活動の拡大とともに事務机の需要が急増。大型のダブルペデスタルデスクがオフィスや応接室に置かれるようになりました。一方、ドローイングルーム(応接間)では婦人向けの優雅なレディースデスクが流行。エドワーディアン時代(20世紀初頭)にはより軽やかなデザインが人気を集めました。

デスクの歴史

TYPES

タイプ

両袖机

両袖机

書類収納用の袖引出しが左右両側に付いたデスク。収納力と存在感に優れています。ニーホールデスクとも呼ばれます。

片袖机

片袖机

机の片側に2〜4段の引出しが付いたデスク。右片袖机と左片袖机がそれぞれあります。

レディースデスク

レディースデスク

婦人用デスク。手紙執筆とお化粧の両用として使用。通常デスクより小ぶりで、機能性と美しさを兼ね備えております。

スクールデスク

スクールデスク

シンプルな構造で使い勝手が良く、学校使用のためとても頑丈な作りになっております。

ロールトップデスク

ロールトップデスク

蛇腹巻上げ式のロールが付いているデスク。アンティーク品は現在大変希少。

FUNCTION

機能・使い方

アンティークデスクの引き出しは書類・文具の整理に便利です。大型のペデスタルデスクはパソコンやモニターを置いてもスペースに余裕があり、ホームオフィスとして十分機能します。
レザートップ(革張り)の天板は書き物に適した質感があり、現代のデスクマットいらずで使えます。機能性とデザイン性を兼ね備えたアンティークデスクは、在宅ワークが増えた現代においても多くの方に選ばれています。

HOW TO CHOOSE

選び方

【用途で選ぶ】
ホームオフィス・在宅ワーク:広い天板面のダブルペデスタルデスクやニーホールデスク
書斎・趣味のスペース:ライティングテーブルやカールハウスデスク
コンパクトに使いたい:レディースデスクやシンプルなライティングテーブル

【サイズで選ぶ】
デスクの高さは一般的に72〜76cm。椅子の高さとのバランスも確認しましょう。
天板の奥行きは50〜60cm程度あるとパソコン作業も快適です。

【デザインで選ぶ】
ヴィクトリアン様式:マホガニーやウォールナットの重厚感あるデスク
エドワーディアン様式:明るいサテンウッドや象嵌細工の軽やかなデスク

REPAIR POINTS

デスクの修理ポイント

抽斗のこだわり

抽斗のこだわり

アンティークのデスクは現代の家具のように引き出しにレールがついていません。すべりを良くするのはもちろん、側板の摩耗した部分に新しい木材をつけ足します。底板の割れ・汚れ・反りなども検品し必要に応じて交換しています。また、オリジナルのストッパーが劣化している場合は全て新しく作り変えております。

アンティークキー・レザーのこだわり

アンティークキー・レザーのこだわり

鍵穴があるものに関しては必ず1本(以上)鍵を付属させています。鍵が紛失している場合は合致するものを探し、ない場合はシリンダーに合わせて切削加工します。レザートップは本革にこだわり、英国の伝統技術を有する職人が手作業で加工し、金色のランニング加工を施す技術はまさに職人技です。

塗装のこだわり

塗装のこだわり

マホガニーやウォルナット材のデスクは艶出しに配慮します。アンティークらしい塗装特性を保ちながら上品に仕上げます。マイランズ社のナイトロステインを使用し、透明感のある美しいニスで素材を最大限に活かします。

修理・メンテナンス

日常のお手入れからワックスがけ、シミ・傷の対処法など、アンティーク家具を長くお使いいただくためのガイドをご用意しています。

お手入れ方法を見る