Antique Furniture Dictionary

チャーチチェアとは

What is a Church Chair?

チャーチチェア

チャーチチェアとは、英国の教会(チャーチ)で礼拝用に使われていた椅子のことです。丈夫で実用的な作りと、シンプルながらも木材の温かみを感じさせるデザインが特徴です。
教会という神聖な場所で使われていたため、職人が丁寧に作り上げた品質の高さと、長年使われてきた歴史の重みが感じられます。現在では、そのシンプルで飽きのこないデザインがインテリアとして人気を集めています。

HISTORY

歴史

英国の教会では中世から長椅子(ペュー)が使われていましたが、19世紀にヴィクトリア朝の教会改革が進む中で、個別の椅子が用いられるようになりました。座面下に聖書や祈祷書を収納するラックが付いたものや、背もたれに座席番号が付いたものなど機能的なデザインが生まれました。
現存するチャーチチェアの多くは19世紀後半から20世紀初頭に製造されたもので、英国各地の教会が座席を更新した際に家具市場に出回り、アンティークとして愛されています。

チャーチチェアの歴史

TYPES

タイプ

シンプルバックチャーチチェア

シンプルバックチャーチチェア

背もたれに横向きの背貫が一本入っている定番のチャーチチェア

ボックス付きシンプルバックチャーチチェア

ボックス付きシンプルバックチャーチチェア

シンプルな背もたれの後部に聖書保管用の箱が装備されたモデル

縦に3本の背板があるチャーチチェア

縦に3本の背板があるチャーチチェア

背板が3本入った定番のチャーチチェア。背もたれの安定性とシンプルなデザインが人気です

3本の背板にボックスがついたタイプ

3本の背板にボックスがついたタイプ

3本の背板にボックスのついたタイプ

クロスバックチャーチチェア①

クロスバックチャーチチェア①

十字架の形が背板にくり貫かれているタイプ

クロスバックチャーチチェア②

クロスバックチャーチチェア②

背もたれ中央にクロス彫刻が施されたタイプ

フレンチチャーチチェア

フレンチチャーチチェア

主にフランスの教会で使用されていたタイプ。背もたれの高さが高い反面、座面高が低い特徴

その他のチャーチチェア

その他のチャーチチェア

三つ葉のクローバーのような穴が開いた背もたれや3つの山のような形に削られたもの

FUNCTION

機能・使い方

シンプルで丈夫なチャーチチェアは、ダイニングチェアとして複数脚揃えて使うのが最もポピュラーな使い方です。軽量でスタッキング(重ね置き)できるものも多く、使わない時の収納も便利です。
カフェや雑貨店などの店舗インテリアにもよく使われ、その素朴な風合いがアンティーク空間を演出します。ナンバープレート付きのものはインテリアアクセントとして1脚だけ置くのも人気の使い方です。

ダイニングチェアとして
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ダイニングチェアとして

HOW TO CHOOSE

選び方

【用途別の選び方】
ダイニングチェアとして使うなら、同じデザインで複数脚揃えると統一感があります。店舗使用ではスタッキングできるものが便利です。

【デザインの選び方】
シンプルなスタンダードタイプはどんな空間にも合わせやすいです。ナンバープレート付きや彫刻入りはインテリアのアクセントに最適です。

【サイズの確認】
使用するテーブルの高さに合った座面高のものを選びましょう。ケントでは日本の食卓に合わせた座面高に調整しています。

REPAIR POINTS

チャーチチェアの修理ポイント

構造面のこだわり

構造面のこだわり

チャーチチェアは、直接家具そのものを使用する機会の多いものです。また飲食店での利用も多いためさらに強度が求められます。そのために、構造面、装飾面、機能面と全てを損なわないような丁寧な修理を施しています。

ガタつき、グラつき徹底補強

ガタつき、グラつき徹底補強

ガタつきグラつきの修理は定盤を使用して水平を出します。また、ヒビ・割れには同種類の木材から埋め木をして必要に応じて裏面から補強のための板を接着しています。

塗装へのこだわり

塗装へのこだわり

部分的に状態の悪いところを剥離し、できるだけオリジナルの塗装を生かします。さらに本場英国と同じ仕上げにするため、マイランズ社のナイトロステインを使用しています。

修理・メンテナンス

日常のお手入れからワックスがけ、シミ・傷の対処法など、アンティーク家具を長くお使いいただくためのガイドをご用意しています。

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