Antique Furniture Dictionary

ビューローとは

What is a Bureau?

ビューロー

ビューローは、斜めに傾いた折りたたみ式の書き物面(フラップ)を備えた英国伝統の書き物机です。フラップを開くと広い書き物スペースが現れ、内部にはピジョンホール(小棚)や引き出しが整然と並んでいます。使用しないときはフラップを閉じるとコンパクトな箱型になり、見た目もすっきりとします。
フランス語の「bureau(事務机)」が語源で、17世紀にフランスで誕生し、18世紀に英国で独自の発展を遂げました。機能美と装飾美を兼ね備えた英国アンティーク家具の代表格です。

HISTORY

歴史

ビューローの起源は17世紀フランスの宮廷家具にさかのぼります。ルイ14世時代に書き物机として誕生し、やがて海峡を渡って英国に伝わりました。
ウィリアム&メアリー時代(1680〜1710年代)に英国でオランダからのインフルエンスを受けて発展。ジョージアン時代(18世紀)にはトーマス・チッペンデールやジョージ・ヘップルホワイトらが洗練されたデザインを確立し、マホガニーを使った優雅なビューローが貴族・上流階級の書斎を飾りました。ヴィクトリア時代(19世紀)には中産階級にも普及し、家庭の必需品となりました。

ビューローの歴史

TYPES

タイプ

ストレッチャーがあるタイプ

ストレッチャーがあるタイプ

脚にストレッチャー(補強材)が組み込まれているビューロー。安定感のあるシルエットが印象的です。

カブリオールレッグ(猫脚)デザイン

カブリオールレッグ(猫脚)デザイン

英国アンティークならではのカブリオールレッグ(猫脚)デザインが特徴的。繊細で柔らかな印象になります。

スチューデントビューロー

スチューデントビューロー

奥行が薄くコンパクトなビューロー。場所をとらず見た目がデスクに見えないのが特徴。もとは学生が使うデスクとして作られました。

ロールトップビューロー

ロールトップビューロー

蛇腹巻上げ式のロールが付いているビューロー。19世紀の終わりごろから銀行・公共施設などで使われていました。

FUNCTION

機能・使い方

フラップを開くと奥行き40〜50cm程度の書き物スペースが現れます。内部のピジョンホールには手紙・書類・文房具を整理でき、引き出しには重要書類や印鑑などを保管できます。
現代ではパソコン作業や在宅ワークのデスクとしても活用できます。使用後はフラップを閉じるだけで書き物スペースがすっきりと隠れるため、リビングや寝室に置いても圧迫感がありません。

HOW TO CHOOSE

選び方

【サイズで選ぶ】
標準的な幅は75〜100cm程度。設置スペースを確認してから選びましょう。
レディースビューローは幅60cm前後のコンパクトなものが多く、限られたスペースに最適です。

【収納量で選ぶ】
書類や文具が多い方:ピジョンホールと引き出しが豊富なタイプを選ぶ
シンプルに書き物スペースだけ欲しい方:フラップフロントの標準タイプで十分

【デザインで選ぶ】
ジョージアン期のマホガニー製:格調高い書斎に
ヴィクトリアン期のウォールナット製:重厚で温かみのある空間に
エドワーディアン期のサテンウッド製:明るく軽やかなインテリアに

REPAIR POINTS

ビューローの修理ポイント

ビューロー開閉部分のこだわり

ビューロー開閉部分のこだわり

ビューローは扉を開けると扉がデスクとなるため、その扉を支えるステーの調整が難しく大切な修理ポイントです。扉の支え方には複数のタイプがあり、各々で修理方法が異なります。ケントストアではあらゆるタイプのビューロー修理に対応し、天板がパタつかないよう調整しています。

アンティークキー・レザーのこだわり

アンティークキー・レザーのこだわり

ビューローや引き出しの開閉にはアンティークキーを使用するものが多くあります。鍵穴があるものに関しては必ず1本(以上)鍵を付属させています。鍵が紛失している場合は在庫から合致するものを探索、または合わせて切削加工します。デスク天板のレザー劣化に対しては、イギリスの熟練職人と提携し、昔ながらの製法で製作されたレザーをオーダーし直輸入しています。

塗装のこだわり

塗装のこだわり

ビューローは高級品で可動部分が多いため細部まで丁寧に塗装します。マホガニーやウォルナット材を使用した製品が多く、艶出しに特に配慮しています。部分的に状態の悪いところを剥離し、できるだけオリジナルの塗装を活かしています。

修理・メンテナンス

日常のお手入れからワックスがけ、シミ・傷の対処法など、アンティーク家具を長くお使いいただくためのガイドをご用意しています。

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