Antique Furniture Dictionary

ブックケースとは

What is an Antique Bookcase?

ブックケース

ブックケースは書籍を収納・展示するための棚家具です。英国では古くから「紳士の書斎」に欠かせない家具として重宝され、蔵書の多さが知性と教養の証とされていました。
アンティークのブックケースはオーク・マホガニー・ウォールナットなど高級木材が多く使われており、丁寧な木工技術と美しい装飾が特徴です。単なる収納家具を超えた、インテリアの主役となる存在感があります。

HISTORY

歴史

専用のブックケースが登場したのは17世紀のこと。印刷技術の普及により書籍が増加したことで、貴族や学者の間で書籍専用の収納家具が求められるようになりました。
ジョージアン時代(18世紀)には、トーマス・チッペンデールやトーマス・ヘップルホワイトなど著名な家具職人がガラス扉付きのエレガントなブックケースを設計。ヴィクトリア時代(19世紀)には中産階級にも普及し、書斎や客間に置かれる定番家具となりました。今日でも英国のアンティーク市場でもっとも人気の高い家具カテゴリーの一つです。

ブックケースの歴史

TYPES

タイプ

ブックシェルフ

ブックシェルフ

扉のついていないオープン棚のブックケース。扉の厚みがない分、奥行きがあまりないのが特徴です。

ハイタイプブックケース

ハイタイプブックケース

高さが2メートルほどあるブックケース。

ロータイプブックケース

ロータイプブックケース

高さが1メートルくらいのブックケース。

スタッキングブックケース

スタッキングブックケース

スタックとは英語で「積み重ねる」という意味で、スタッキングブックとはその名の通り箱を積み重ねたブックケース。

Globe Wernike(グローブヴェイルニッケ)

Globe Wernike(グローブヴェイルニッケ)

現在製造されているものはマホガニー材になっており、オーク材で作られている家具はとても珍しいです。

Turnidge(ターニッジ)

Turnidge(ターニッジ)

1933年ロンドンで設立された家具メーカー。バーカウンター・本棚・ディスプレイキャビネットなどの製造に特化していました。

FUNCTION

機能・使い方

書籍の収納・展示が主な用途ですが、棚板の高さを調整できるタイプも多く、本以外にも雑貨・置物・食器などさまざまなものを収納できます。
ガラス扉付きタイプは大切なコレクションを埃から守りながら展示でき、ショーケースとしての機能も果たします。アンティークブックケースは書斎だけでなく、リビング・ダイニング・店舗ディスプレイなど幅広い場所で活躍します。

HOW TO CHOOSE

選び方

【収納量で選ぶ】
大量の蔵書がある場合は大型のオープンブックケースや複数のセクショナルブックケースを組み合わせると効果的です。
少量の書籍やインテリア重視の場合はガラス扉付きのグレーズドタイプが映えます。

【設置場所で選ぶ】
書斎・ライブラリー:背の高い大型ブックケースで壁面を贅沢に使う
リビング・ダイニング:ローブックケースや奥行きの浅いタイプが圧迫感なく馴染む
限られたスペース:ウォールブックケースやリブレリーがおすすめ

【スタイルで選ぶ】
ジョージアン様式:直線的でシンプルなデザイン
ヴィクトリアン様式:装飾的でウォールナットやマホガニーを使用したもの
エドワーディアン様式:軽やかでサテンウッドのインレイが施されたもの

REPAIR POINTS

ブックケースの修理ポイント

金具のこだわり

金具のこだわり

ブックケースの棚受けのパーツは、アンティークらしい特殊なものを使用しているものがあります。それらのパーツも英国から直輸入し、ディテールにこだわって修理しています。スタッキングブックケースの特別な金具も極力イギリスから調達し、オリジナルの風合いを保つよう対応しています。

扉のこだわり

扉のこだわり

重要な可動部分になる為、ゆがみ・伸びなどで変形した蝶番は全て外し打ち直して修理しています。扉の反りやねじれは開閉に支障がないよう調整。マグネットキャッチの採用、鍵の修復対応も実施しています。

塗装のこだわり

塗装のこだわり

ブックケースはアンティークらしい塗装がされていることが多いため、個性を出しつつ上品に仕上げます。マイランズ社のナイトロステインとニスで仕上げ、素材を活かした修復を実施しています。

修理・メンテナンス

日常のお手入れからワックスがけ、シミ・傷の対処法など、アンティーク家具を長くお使いいただくためのガイドをご用意しています。

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